jitsi-videobridge の WebRTC 対応

WebRTC プラットホーム Jitsi に関する検証記事です。

Jitsi Meet の SFU である jitsi-videobridge は VP8 のみ対応のため、VP8 対応以前の Safari では映像利用できませんでした。2019年3月の Safari 12.1からは VP8 対応したので、Jitsi Meet で映像利用可能となったのかを確認しました。確認は現在の最新バージョンである Safari 13.0.1 で。

【結果】

1)Jitsi Meet は Safari の Unified Plan には非対応

Safari については Plan B でしか映像利用できない。

githubのほうを確認してみると、Unified Plan に対応したいが、予定は未定である、とのこと。
https://github.com/jitsi/lib-jitsi-meet/issues/903

2)Safari 12.1.1 以降は Unified Plan がデフォルトで ON のため OFF にする必要あり

映像利用しようとすると、macOS でも iOS でも「実験的な機能」>「WebRTC Unified Plan」をオフにする手順が必要となります。一般的なユーザにご利用いただくのは無理だと思います。

なお、https://meet.jit.si で試したところ、macOS版Safari では本日時点でバグがあって、Unified Plan をオフにしてもカメラを取得できませんでした。

 3)Jitsi と Safari について

Jitsi は以前から Safari にあまり力をいれていません。iOS向けにはモバイル版Safariではなくアプリ版を使用する方針のため、Chrome/Firefox も選択可能な macOS 版のためだけに Safari 対応にリソースは割けないのかな?と思います。

始動 Next Innovator に採択

ジェトロの審査に合格したので、イノベーター育成プログラム「始動 Next Innovator」に参加します。
sido2019.com/

始動では、毎月末に2日ずつ全11日間の国内プログラムに参加し、セミナー半分、ワークショップ半分の実践的な場でイノベーティブな事業計画を練り上げます。

最終的な事業計画とピッチコンテストを経て選抜されると、2020年明けには全10日間のシリコンバレープログラムに参加できます。選抜めざして頑張ります!

Web会議とEVコードサイニング証明書

Web開発者にはあまり馴染みがないかも知れませんが、インストール型のアプリをPCへ配布する際には、コードサイニング証明書でアプリに署名する必要があります。

従来のWeb会議システムでは、少なくとも画面共有機能はWebブラウザのみで実現するのが難しかったので、ActiveXやJavaアプレットなどWebブラウザからはみ出してローカルPC側の機能を用いるプラグインアプリのために、同様の署名が必要でした。

WebRTCの世界になるとPC画面共有はついてくるし、プラグインアプリは不要でコードサイニング証明書もいらなくなる、ヤッター!

・・となってほしいところですが、現在のWebRTCの仕様外の機能、たとえばリモートデスクトップなどを実装しようとすると相変わらずPCブラウザ側と協調動作する何らかのアプリが必要となります。

Windows8.1の「Windows SmartScreen」、Windows10の「Windows Defender SmartScreen」では、配布し始めたばかりのアプリは安全性評価が低く、インストール時にブロック&警告が出ます。ブロックをユーザが手動で解除してインストールすることはできるけど、安全性の上でよろしくないし、手順が面倒なので離脱もあります。

EV(Extended Validation)コードサイニング証明書で署名されたアプリははじめから安全性評価が高くなるのでこのブロックがなくなります。通常のコードサイニング証明書はわりと簡単に取れるのですが、EVでは申請元企業が本当に実在するのか厳しく審査しますので、手続きに時間がかかります。

以下、EVコードサイニング証明書を海外サイトで購入したときの話など。

・SECTIGO EV Code Signing Certificate を海外代理店サイトで購入してみました。SECTIGO は COMODOの新ブランド名です。

・購入手続きは代理店ですが、企業の実在性審査は SECTIGO 側 が行います

・SECTIGO へ提出する企業の実在性に関する資料は最初不明でしたが、SECTIGO とやりとりするうちに最新の履歴事項全部証明書をスキャンして送れば良いことがわかりました。

・SECTIGO は彼らの日本チームへ履歴事項全部証明書を送って英訳してもらい、英訳後の内容で審査するとのことでした。この英訳の分、余計に時間がかかりました。何度か進捗確認して、日本チームからの返事が届いてないようであれば急いで頂いて、というやりとりを繰り返しました。

・最後、電話が会社へ通じるかの疎通確認があり、審査が終了しました。

・手探りで進め、かつ先方の返事を待っていたこともあって、審査終了まで3ヶ月かかりました。最新の履歴事項全部証明書を送ることさえ判っていれば、期間は半分くらいで済んだと思います。

・というわけで、急いでる場合は普通に日本の企業・海外企業の日本法人で購入するのが何かとスムーズに進むのではないでしょうか。

16年前のWeb会議

Web会議のご先祖様ってなんでしょう?

テレビ会議?テレビ電話?……いくつか切り口があると思いますが、ここでは汎用的なコンピュータやカメラを使って会議をする、という点から時間を遡ってみたいと思います。

下の写真は、いまから16年前に私が研究開発していた多拠点映像会議システムの実験風景です。

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机の上にコンピュータとディスプレイ、ディスプレイの上にカメラが設置されていますね。このコンピュータはパソコンではなく、サン・マイクロシステムズのワークステーション。当時のパソコンはまだWindows95の時代で、高度なネットワーク処理や映像処理にはワークステーションと呼ばれる専門的なコンピュータを必要としていました。このときのもので、だいたい1台200万円くらいではないかと思います。

カメラは、Canon の VC-C1 ですね。41万画素、といういまのWebカメラではもう考えられないくらい少ない画素数ですが、こちらも1台20万円ほどのものでした。

同じようなシステムを今では、数万円のPCと数千円のWebカメラで実現できるようになりました。僕が16年前を振り返ってみると、このことは単に価格が安くなった、普及しやすくなったというだけでなく、僕らがいつ、どんなふうに映像でやりとりするのか、という映像の使いこなしに大きな影響を与えているように思われます。

 (この項、つづきます)

自分の顔を見ながら話す

Web会議ではたいてい相手の顔だけでなく自分の顔も画面に表示されるようになっていますね。

これはどうしてでしょうか?
よく考えてみると、僕らは普段、実際に人と会って話をするときには自分の顔を見ることはありません。(相手の背中に鏡でもあれば別ですが。)

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上のスライドでは、その理由のごく一部について触れています。

遠隔地間のコミュニケーションで送受信できる情報は限定されていること(撮影範囲、鮮明度、映像や音以外の情報について)、僕らがどういう場面でなんのためにこのようなシステムを使うのかということ(会社で?プライベートで?)、僕らがどれくらいカメラ越しのコミュニケーションに慣れているかということ(なんだか恥ずかしい?慣れると対面より話しやすいことも?)、など、自映像を表示することには技術やメディア、そして暮らしについての様々な要素が関係しています。

ヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーション研究会では例えばこうしたことを議論しています。
このつづきは、またの機会に。

ヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーションとWeb会議

ときどき研究者のかたとお話すると、Web会議のような映像と音声、資料を中心とした遠隔地間コミュニケーションにおいて、どういう現象が起こっているのか、興味をもって聞いていただけます。

私自身も、ヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーション(VNV)研究会(電子情報通信学会 HCG 第3種研究会)
という場で議論に参加させていただいています。以前は研究者としての参加でしたが、いまは企業の立場での参加となります。

最近の興味については先月のVNV研究会で話題提供させていただきました。またこちらのブログでもその時の話を少しずつ書いてゆければと思います。

なにせVNVは4時間しゃべりつづける場なので、盛りだくさんですよ……。

CEATEC2013出展

10月1日より4日まで、CEATEC2013へ出展していました。ブースへお越しくださった皆様、ありがとうございました。

例年出展していますが、4年前のCEATECに比べると、展示できるものが増えたな、と思います。

こちらが今年2013年の弊社ブース。Web会議 SaasBoard、スマートフォン版 SaasBoard/SP と、ビジュアルコールセンター “もしもしConcierge” を展示しています。

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こちらが2010年のときのブース。たしかこのディスプレイとノートPCとで早稲田とつないで、SaasBoardのWeb会議デモをやっていたように記憶します。いまはスマートフォン・タブレットを並べていますので、時代の変化も感じられるところですね。

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展示に書き文字が入るのは相変わらずです。今年もこんなんでした。

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周りのブースはフォーマルな展示が多いので、ときどきこういう手作り要素が入ると、アピールできるように思っています。

iOS7でのマイク利用

iOS7ではサードパーティーアプリからのオーディオ・ビジュアル機能の利用方法が変わりましたね。

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弊社のiOS版アプリ、SaasBoard(Web会議)でも、もしもしConcierge(ヴィジュアルコールセンター)でも、Papaar(ペーパレス会議)でも、利用者の音声をマイク入力して通話します。iOS7ではアプリがマイク入力を利用するとき、ユーザがそれを許可するか確認するダイアログが表示されるようになりました。弊社の前記サービスをご利用される場合は【OK】を押してください。仮に【許可しない】を押しますと、アプリ側でマイクがONになっていても音声入力されません。

世の中には利用者の許可なく盗聴をはじめる悪いアプリも混ざっているかもしれませんので、あらためてOS側が確認ダイアログを出すのは良いことだと思います。

ダイアログが表示されるのは各アプリにつきはじめの一度だけで、以降ははじめに選択した結果 【許可しない】 or 【OK】 を覚えており、それが適用されます。

選択結果を後から変更したい場合は、iOSの「設定」を開きます。
「設定」->「プライバシー」->「マイク」を選ぶと下のような画面が出てきて、アプリごとに 【OK】 と 【許可しない】 を変更できます。緑色になってると【OK】。

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アプリが立ち上がっている間は変えられないことがあるので、アプリは一旦、完全に終了させたほうがよいです。

しかし、このプライバシー設定における 【許可しない】 【OK】 の設定は、アプリをアンインストールして再インストールしてもまだ消えずに残っていますね。

あと、アプリがマイクを利用するときユーザの許可を求めるようにしたのは判るけど、カメラ映像を利用するときも同じようにしなかったのはなぜ?

SaasBoard ver 3.11リリース

27日より接続性や使い勝手を強化したSaasBoard ver 3.11をご提供しています.

技術的なところでは,SaasBoardは自動的に適切な接続先ポートを選ぶようデザインされているのですが,運用上のご要望や,あとどうしても「自動」では漏れてしまう場合をフォローするために,手動でも設定できるようにしました.

エコー/ハウリング抑制機能も現在試験中です.


このほか急ピッチで新機能の開発を進めており,忙しくもにぎやかな夏になりそうです!