「マイクロコンテンツ」という言葉は現在,領域によって異なる意味で使用されている.
1.Weblog界
Weblogの一つ一つの記事の総称.個人の主観に基づいて作成された,一つのまとまりを持つコンテンツ断片.
記事サイズの上限は,おそらく以下の要素から影響を受ける.
・タイトル,カテゴリ情報を付与することが普通であるため,1つのマイクロコンテンツには1つの話題について記述する.
・Web上の記事作成インタフェースがシンプル(編集機能が少ない.一度に表示可能な行数が少ない.)であるため,長文作成には向かない.
当ページのMovableTypeの場合,記事作成中,一度に表示できる文章は10行であり,30行を超えると編集がかなり辛い.
2.コンテンツ業界
携帯電話,PDAなど表示領域が小さく,ストレージや処理速度など計算機資源の限られた機器用のコンテンツ.
3.Webユーザビリティ
Webページや電子メール本文(マクロコンテンツ)をごく短く要約したもの.タイトル,見出しテキスト,Subjectのこと.40~60文字.
Jakob Nielsen’s Website(ウェブのユーザビリティ研究.publications)
Microcontent: How to Write Headlines, Page Titles, and Subject Linest
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1,2,に共通するのは,
・作成コストの低さ
・コンテンツ流通環境の整備
・マイクロコンテンツ蓄積への期待
「コンテンツ」は一日にしてならず.
情報の厚みは時を重ねることによってしかもたらされない.
・ネットワーク効果への期待.
“microcontent (マイクロコンテンツ)” への3件のフィードバック
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「知の編集術」(松岡正剛)を読んだ時,
小学校の頃,社会見学の後で
成果をグループ毎にポスターへまとめた作業が思い出されました.
あれはまさに編集術の学習だったと思います.
作文にしてもそうで,単元としてはないですが暗黙的には織り込まれていますね.
世の中的には,情報を断片化しても検索できる自信がついてきたからかな,と思います.Googleが広く使われるようになる前では,誰も怖くて断片化できなかったんじゃないかと.
情報を断片化しようというのが最近の流れですね.
ここにもこういう話がありました.
「知的装置としてのカードと封筒」
断片化して情報発信するのはOK として,
今度は如何にそれらを編集するかが問題で,
編集工学の松岡正剛さんの時代になるのかな.
学校でも作文に加えて編集も勉強するようになったりして:-)